皆さんは「大人から始めるピアノ」についてどう思われますか?
「続かない」「無理」と感じることはありませんか?
今回は、ピアノ講師の視点から、大人の生徒さんと向き合う日々の中で感じること
特に困った時の対応や大人が抱えるピアノ学習の悩み、そして独学の壁についてお話しします。
さらに、大人でもピアノを上達させるためのコツもご紹介します。
ピアノは年齢を問わず、誰もが楽しめる素晴らしい楽器です。大人から始めるピアノの魅力や可能性を一緒に探求しましょう。
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Contents
大人のピアノ続かない?
大人のピアノ学習が続かない主な理由について実体験も元にして解説してきます。
コストパフォーマンスの問題
大人がピアノ学習を始める際、レッスン料、楽譜代、ピアノのメンテナンス費用など、多額の継続的な出費が必要になります。このコストパフォーマンスは、学習初期に成果が見えにくい時期に特に問題となります。期待していたほどの進歩が見られない時、投じた時間やお金に見合う価値が感じられず、続ける意欲が失われがちです。また、レッスンの質や頻度と学習成果とのバランスを考えると、価格に見合った満足感を得るのが難しくなることもあります。
時間の制約
社会人になると、仕事や家庭生活が多忙を極め、ピアノ練習のための時間を確保することが難しくなります。日々の練習は一貫性と規則性が求められるため、限られた時間の中で効率的に学習を進めることが必須です。しかし、疲れや他の優先事項が邪魔をして、練習が後回しにされがちです。このように時間を見つけて練習することが困難になると、自然と学習意欲も減退し、中断の原因となります。
成果の見えにくさ
大人になると、新しいスキルを習得するのに必要な時間が長くなりがちです。特にピアノのような技術的な学習では、一定の成果が現れるまでに相当な時間と努力が必要です。初心者の段階では、なかなか目に見える進歩が得られないことが多く、そのためにモチベーションの維持が困難になります。長期間にわたる継続的な努力が報われないと感じると、学習を続ける意欲が削がれます。
高い期待値と現実のギャップ
多くの大人は、ピアノ学習に対して高い目標や理想を持って取り組みますが、現実は常に期待に応えるわけではありません。特に成人後に始めたピアノ学習では、子供の頃から習っている人と比べて上達スピードが遅れがちです。この理想と現実のギャップに直面したとき、挫折感や失望感を味わうことがあり、それが継続の妨げとなり得ます。
自己管理の難しさ
大人は自分自身で練習計画を立て、実行に移す自己管理能力が求められます。しかし、自分でモチベーションを保ち、定期的に練習を続けることは簡単ではありません。練習の習慣化に失敗すると、徐々に学習意欲が低下し、最終的には学習を続けることができなくなる可能性があります。自己管理が上手く行かないと、ピアノ学習は途中で断念されることが多いのです。
社会的なサポートの欠如
大人がピアノ学習を続ける上で、社会的なサポートの重要性は計り知れません。大人になってからピアノを学ぶ場合、同じ目標を持つ仲間が少なく、その孤独感は継続する上での大きな障壁となりがちです。子供の頃にはクラスメイトや音楽学校の友達が学習の励みになることが多いのに対し、大人はそのようなコミュニティーが欠けていることが多いです。
さらに、家族や友人からの理解やサポートも限定的であることが多く、孤独感を強く感じることがあります。家族がピアノ学習の重要性を理解しなかったり、仕事や他の生活責任が優先されがちな社会人にとって、ピアノ学習はしばしば後回しにされます。このような環境下では、学習意欲を維持することが困難になり、途中で挫折してしまうことが少なくありません。
特に大人になると、自己実現のための趣味や学習活動に対して社会からの肯定的なフィードバックが少ないため、自分一人でモチベーションを保つことが求められます。しかし、長期にわたり独学で学び続けるのは容易ではなく、孤独感に打ち勝つためには強い意志と自己管理能力が必要となります。そのため、社会的なサポートの欠如は大人がピアノ学習を継続する上で大きな障害となるのです。
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ピアノ講師の大人の生徒に対して思うことは?困った大人の生徒さんの対応
大人のピアノ学習について講師からの意見を交えてまとめています。
生徒の選曲と教師の指導方針のギャップ
大人のピアノ生徒の中には、自身で選んだ曲を持ち込む方がいますが、これが教師の指導方針と必ずしも合致しないことがあります。生徒が持ち込む曲は、しばしばその技術レベルに見合っていないことが多く、例えばバッハの三声インベンションなど、基本的な練習をおろそかにし、自己流のフレーズで弾いてしまうことがあります。
生徒の認識とピアノ学習の現実
生徒が難易度の高い曲に挑戦したがる背景には、調号の多い曲ほど難しいという誤った認識があります。これは教師と生徒の間で完成度に対する認識の違いを生み出し、教師のアドバイスが生徒に十分伝わらない原因にもなっています。アーティキュレーションの指導をしても生徒がこれを受け入れない場合、教師は指導方法に悩まされることになります。
教師の悩みと選択
このような状況では、教師は生徒がピアノを学びたいのか、単に演奏を聴いてほしいのか、その意図を探る必要があります。趣味としてピアノを弾いている場合、厳しい指導を続けるべきか、それとも生徒が楽しめるようサポートするべきか、その判断は非常に難しいものがあります。
ピアノ教師として大人の生徒を指導する際には、生徒のモチベーションや期待と現実のギャップ、さらには音楽に対する理解度の違いを考慮する必要があります。生徒が持ち込む曲に対するアプローチの仕方、教え方の調整、そして生徒とのコミュニケーションがカギとなります。最終的には、生徒がピアノを楽しみ、音楽を通じて何かを得られるような指導を心がけることが大切です。
大人ですが大人なので、「できないと思っていてもこの曲が弾けるようになりたい!」などの想いが強い場合があります。基礎練習を痛がることがあるようですが、その方がどうやったらその曲を弾けるようになるのか、基礎練習をやりながら難しい曲も進めていくなど、想いを汲んで、好きなようにさせてあげることも大切だと思われます。
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ピアノは大人からは無理?初心者は続かない?
大人がピアノを学ぶことのハードル差が感じられます。
多くの人は、ピアノは子供のうちから始めないと上達しないと考えがちです。
これは、子供の柔軟な学習能力と比較して、大人は上達が難しいという一般的な見解に基づいています。
楽譜が読めないことへの不安も、大人がピアノ学習を躊躇する理由の一つです。初心者にとって楽譜は複雑に見え、これが学習の障壁になることがあります。
大人は仕事や家庭の責任があり、ピアノの練習に充てることができる時間が限られています。忙しさが学習の継続を妨げる一因となります。
大人になってからピアノを習い始めることへの恥ずかしさも、始めることをためらわせる理由です。他の大人がどう思うか、という社会的な観点から、新しいことを始めることを躊躇してしまうことがあります。
しかし、大人からピアノを学ぶメリットも多くあります。
大人は明確な目的意識を持ってピアノ学習に取り組むことが多いため、効率的に練習を進めることができ、それが上達速度の向上につながります。
大人は自分の意志でピアノを習い始めるため、練習に対する本気度が高く、これが上達に寄与します。自己投資としての意識が強いため、無理と感じる壁を乗り越える力があります。
ピアノは鍵盤を押すだけで音が出るため、初心者でもすぐに演奏を楽しむことができます。これが学習のモチベーション維持につながります。
ピアノ演奏は癒し効果があり、楽譜を読みながら指を動かすことは脳の活性化にも良い影響を与えます。これは、長期的な健康と精神の安定に貢献する可能性があります。
これらの点から、大人がピアノを学ぶことには、多くの障壁がある一方で、充分に乗り越えられるメリットも存在します。継続は力なり、という言葉が示すように、継続的な努力とポジティブな心構えがあれば、年齢に関わらずピアノで成功を収めることが可能です。
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大人ピアノは限界?
大人になってから自分に合った趣味を見つけることは、とても素晴らしいことです。大切なのは、その趣味を継続して楽しむことです。ピアノは、続けることで少しずつ上達していく楽器ですので、マイペースで楽しみながら練習を続けましょう。
「カンパネラ」や「テンペスト」のような難曲を大人から始めて弾けるようになるかという疑問に対して、断言はできませんが、不可能とは言えないでしょう。練習を続けることで、15年後、20年後には弾けるようになるかもしれません。しかし、人生の変化によって練習できる環境が変わる可能性もあるため、今は自分のペースで取り組むことが重要です。
バーナムの教材のみでは進歩が遅いかもしれません。ベートーヴェンのソナタを弾きたいのであれば、ブルグミュラーやチェルニー40番、ソナチネ、モーツァルトのソナタといった基礎的な曲をしっかりと練習する必要があります。これらをマスターするには、毎日コツコツと練習を積み重ね、最低でも10年の時間が必要です。
最終的には、ピアノとは楽しむものです。技術的な向上も大切ですが、音楽を通じて感じる喜びや癒しを大切にしながら、楽しくマイペースに練習を続けてください。音楽の旅は、目的地に着くことだけが全てではありません。演奏する過程自体を楽しむことが、ピアノとの長い付き合いの中で大切なことです。
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ピアノの独学は続かない?悩みとは?
大人のピアノ独学の難しさについて解説します。
両手演奏のハードル
大人がピアノを独学する際、一つの大きな壁が両手での演奏です。両手が異なる動きを同時に行うことは非常に複雑で、他の楽器にはない独特の難しさがあります。この複雑さは挫折の原因ともなり得ます。特に初心者にとっては、慣れるまでの過程が長く、試練のように感じられることも少なくありません。
準備段階での選択の難しさ
ピアノを始める前の準備段階でも、多くの決断を迫られます。どのピアノを購入するか、どの教本を選ぶか、さらにはピアノを置く場所や椅子の選択に至るまで、決めるべきことが山積しています。多すぎる選択肢は人を迷わせ、「選択のパラドックス」という状況を生み出し、始める前に挫折してしまうこともあります。
独学特有のサポート不足
ピアノ教室に通っている場合、分からないことがあればすぐに先生に質問できますが、独学の場合はそのようなサポートがありません。どの指でどの鍵を押すか、楽譜の解釈、演奏がうまくいかないときの対処法など、独学では解決策を自分で見つけ出さなければならず、これが大きな障壁となることがあります。独学では行き詰まりを感じたときに頼れる存在がいないため、孤独感を感じやすく、モチベーションの維持も難しくなります。
大人がピアノを独学することは不可能ではありませんが、両手演奏の複雑さ、準備段階での選択の多さ、そして独学特有のサポートの不足という点で、多くの挑戦が待ち受けています。これらの難しさを理解し、継続する意志と対策を持って臨むことが、独学での成功への鍵と言えるでしょう。
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